全日本選手権フォーミュラ・ニッポンは第2戦鈴鹿の予選日を迎え、午前のフリー走行が行われた。ドライからウエットへと変わる難しいコンディションの下、トップタイムをマークしたのはアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)。小暮卓史(NAKAJIMA)が2番手となった。
新たなシャシー、FN09の導入2戦目となる今回の鈴鹿ラウンド。新装なった鈴鹿サーキットでの初めてのフォーミュラ・ニッポンだが、予選日の鈴鹿は朝から雨模様。降ったり止んだりというコンディションで、セッション開始の午前9時25分の時点では雨は小降り。コースインしたマシンは何台かがウエットタイヤを装着して出たものの、すぐにスリックに履き替えることとなった。
そんなコンディションの中、序盤1分46秒212というタイムでトップタイムをマークしていたのはロイック・デュバル(NAKAJIMA)だったが、開始9分に松田次生(LAWSON IMPUL)がそれを塗り替え、タイムは1分45秒台に。少しずつ路面が乾き始めるとともに、他車のタイムも上がり始める。
その後トップは小暮、ロッテラーと入れ替わり、トップタイムは1分43秒台に。しかしセッションも半分を過ぎようかというあたりでやや雨脚が強まり、タイムはのびない状況になってしまう。西コースと東コースで降り方が違うなど、難しいコンディションとなった。
終盤は水煙も見えるようなコンディションとなり、タイムは伸びず。開幕ウイナーのブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)がデグナーひとつめでコースオフするなど、滑りやすい状況でコンディションを見ながらの走行となってしまったためか周回数もあまりこなせないセッションとなってしまった。
結局トップはロッテラーのまま。小暮、伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)というトップ3でセッション終了となった。ウエット路面の時間帯では、松田、立川祐路(CERUMO/INGING)、トレルイエ、小暮らが1分59秒台というタイムを記録。デュバルが最終周に1分58秒台というタイムをマークしている。